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挑戦を描いて「集大成」の個展

NAMYさん 愛媛県
Doronkoパラリンアートカップ2025準グランプリ

光が差しこむスペースに、50点以上の作品が並ぶ

光が差しこむスペースに、50点以上の作品が並ぶ

作品に込めた挑戦の意欲

 瀬戸内海から10数キロ内陸に入った自然豊かな道の駅のスペースに、色とりどりの作品が並びます。愛媛県四国中央市在住のNAMYさんが40歳で初めて開いた個展は、6月中旬から約1カ月、名物の大福などを目当てに集まる人々の目を楽しませました。動物の絵など50点に及ぶ作品展示は、この20年にわたって取り組んできたアート活動の一つの節目になったとNAMYさんは言います。「昨年はコンテストに応募した作品がことごとく選外になって…。そんなときにパラリンアートカップで大きな賞をいただいた後、集大成といっては大げさですが、大きな個展を開くことができてうれしいです」

 水泳がテーマの作品「世界一輝け!!」で、Doronkoパラリンアートカップ2025の準グランプリを受賞しました。同コンテストには、テレビで観たスポーツに刺激を受けて30代の半ばから挑戦。2020年にサッカー選手を描いて北澤豪賞を受けると、翌年からスケートボードなどの作品で3回連続の入選を果たしました。続いて昨年描いたのが、苦手な水泳に挑戦してみたいという作者自身の意欲も表現したこの作品。高い評価を受け上位賞となり、「表彰式では国枝さんともお話でき、自信になりました。あきらめないで挑戦してよかったです」

準グランプリ受賞作「世界一輝け!!」

準グランプリ受賞作「世界一輝け!!」

施設の紹介で個展を開く

 アートは、高校を不登校で中退し、20歳でうつ病を発症したNAMYさんにとっての希望のありかでした。絵画教室で基礎を学び、大好きな漫画のキャラクターを描きながら腕を磨きます。障がい者自立推進機構にアーティスト登録をしてコンペに参加するようになった30歳代で、カラフルな画風を確立しました。現在はキャラクターを描いてSNS「X」に投稿するかたわら、展示会やコンペに出す作品に取り組みます。

 創作の支えは、家族と周囲の人たちです。同居する両親と姉夫婦には、陰ひなたに支えられてきました。コンテストで入選したり、展示会に作品を出したりするたびに、「よかったね」と言ってくれる家族4人の笑顔が、なによりの励みになります。「作業をしていた施設にも30代でうまく通えなくなって、ひたすら一人で絵を描く毎日なので、家族や周囲の人々の支えがなければ、やってこられなかったと思っています」

 今回の初個展も、施設の職員の口利きもあって、道の駅での企画が生まれました。

自室で作品に取り組むNAMYさん

自室で作品に取り組むNAMYさん

仲間につなぐ「バトン」を

 昨年の受賞を機に自信を取り戻し、個展に出した作品のほかにも、企業主催のコンペなどにも積極的に挑戦するようになったとNAMYさん。6月から7月にあったサッカーのワールドカップを観ながら、Doronkoパラリンアートカップ2026の応募作品の構想を練りましたが、まだテーマは決めていないそう。「サッカーにはうまい作品がたくさんあると思うので、違った種目で私らしい絵を描いてもいいなとも思います」と話してくれました。

 どんなスポーツでも、ダイナミックでカラフルなNAMYさんならではの作品になることは間違いないでしょう。

文/伊東武彦(スタジオ・モンテレッジォ)

Doronkoパラリンアートカップ2026
公式SNS

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