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「がんばり」の証しを描いて小学6年生に

内田光さん 大阪府
Doronkoパラリンアートカップ2025どろんこ賞未就学児・小学生部門

仲間と一緒に踊る「ダブルダッチ」の練習風景

仲間と一緒に踊る「ダブルダッチ」の練習風景

アートは「がんばり」の証し

 大阪府のJR駅に隣接したビルの一室に軽やかなサウンドが響き、すこし顔を紅潮させた内田光さんが、仲間の持つ縄を跳躍してはさまざまな技を繰り出します。2本の縄を使って集団の演技を競う「ダブルダッチ」の練習風景です。前回のDoronkoパラリンアートカップ2025で小学生以下を対象にしたどろんこ賞を受賞した内田さんは、小学校最終学年を迎えていました。

 市内の小学校に通いながら近所のサークルで打ち込むブレイキン(ブレイクダンス)をテーマにした受賞作は、自らが習得した技を取り入れて描いてきた作品の一つ。絵を見返すと、どんな技をクリアしてきたかがわかります。光さんにとって、アートは自分が努力でクリアしてきたがんばりの証しでもあるのです。昨年からはダブルダッチの大会にも挑戦。仲間との息を合わせたパフォーマンスにもチャレンジしてきました。

受賞作「パラブレイキン Hiiiii vs Mizuking」

受賞作「パラブレイキン Hiiiii vs Mizuking」には自分とチームメートの姿が

新作には「新しい技」も?

 自閉症スペクトラムの診断を受けたのは4歳のころ。小学校に上がっても手作業は不得手でしたが、着想が独特。多才な色に興味を深めると折り紙でステッキを作るアートを自分で生み出し、マルシェで販売もされました。現在はダンスとともにアート教室にも通います。そうしたアートとダンスの効果か、年齢や国籍を超えた幅広いコミュニケーションによって、趣味も広がってきました。最近の興味の対象は読書やTV番組で、中でもお気に入りは「名探偵コナン」。クラスメートや年上の女性とのコナン検定的な話題も尽きません。4月にはブレイキンの国際大会に出場し、世界中のダンサーとの交流も深めました。

立体ステッキやアクセサリーなどのアート活動も続けていて、今回のパラリンアートカップ2026への応募も考えているといいます。ダブルダッチもこなしつつ、「ハイチェアー」などブレイキンの新技も習得していて、次回作にはそういった成長ぶりが描き込まれる可能性もありそうです。

週に1度のレッスン風景

週に1度のレッスンで新しい技にも挑戦を続けています

お米のために次作に挑戦

 その意欲の源はお米だとも話してくれました。毎月5キロずつ届く副賞の「どろんこ米」は光さんの大好物に。もともと食は細いほうでしたが、次の配達が待ち遠しいほどになりました。「お米が届かなくなるのは悲しいから、がんばって描かないと」と光さんは話します。

 多趣味を通じて情報量が増えてきているという光さん。ダンス、アート、ファッションと高い感性が多くの分野に広がっていきますいつかは「アニソンダンスバトル」に出場するのも夢とか。進学先の中学校はまだはっきりと公私の別も決まっていませんが、今回も、多彩な未来を予感できるような作品を楽しみに待ちたいものです。

文/伊東武彦(スタジオ・モンテレッジォ)

妹の満1歳の「一升餅」もどろんこ米で執り行いました

妹の満1歳の「一升餅」もどろんこ米で執り行いました

Doronkoパラリンアートカップ2026
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